梅雨が明けて夏空全開になった7月19日(月)に「森林ワークショップ」を全校で行いました。

以前から根羽の子どもたちは豊かな自然の中に生活しているのに、案外、森の中に入ったり、遊んだりする経験が少ないということが気になっていました。そこで、生活・総合の時間を使って根羽の森林のことをもっと知ったり、体験したりすることを通して、森に親しむ機会にしてもらいたいと願って「森林ワークショップ」を行いました。中心になって進めてくれたのは、若杉会(児童生徒会)の生活美化委員会と担当の先生方です。また、山地酪農をしている幸山さんと、学校コーディネーターの杉山さんにお手伝いいただきました。

当日は学校の近くにある森沢の森を使ってワークショップを行いました。1年生から9年生の皆さんに体験を通して森に親しんでもらえるように5つのブースを用意しました。一つ目は「パワフルのこぎり」です。大きな丸太を二人がかりでのこぎりで素早く切ります。二つ目は「スモアづくり」です。焼いたマシュマロをクラッカーではさんだスモアを作って食べます。三つめは「カモフラージュ」です。森の中に予め隠された物をグループ全員で見つけるゲームです。四つ目は「ロングボールスロープ」です。卓球のボールを15メートル離れたかごにグループで協力して筒をつないで運び入れます。五つ目は「山の達人」です。森のことをよく知っている幸山さんにガイドしていただき、森の植物や昆虫を教えてもらいます。(当日は「くろもじ」を香りと一緒に教えていただきました)

森の中に入ると、ひやっとして心地よい風が吹いています。森の中にいるだけで気持ちがいいと感じられました。子どもたちはそれぞれのブースを15分ずつ一通り体験して森で遊びました。夢中になっている子どもたちの歓声が山に響き渡り、思い切り楽しんでいる様子が見られました。根羽学園で初の試みでしたが、子どもたちは大満足だったようです。

終わりの会の感想発表で、「森の中でいろいろな体験ができて楽しかった」「スモアがおいしかった。」「グループで協力してゲームができてよかった」「このような企画を実行してくれた委員の皆さんに感謝したい」などが子どもたちから出されました。時間の関係で感想発表はそこまででしたが、まだまだ感想を言い足りないようでした。それほど充実していたということだと思います。

今回の「森林ワークショップ」はSDGsの目標の一つ「陸の豊かさも守ろう」につながる取り組みだと考えています。また、日頃あまり気づかない根羽の良さを改めて感じる機会となりました。1学期はあと少しで終わりますが、子どもたちにはこれからも根羽の豊かな自然をいろいろと体験してほしいと思います。