9月27日(土)、根羽学園で第6回「若杉祭」が開催されました。今年のテーマは「連繋(れんけい)~人との関わりや自分の意見を大切にできる学園~」。その言葉通り、学年の枠を越えて、子どもたち一人ひとりが力を出し合い、学園全体が一体となって作り上げた1日となりました。

 各教室や体育館には、児童・生徒たちの手による装飾や展示物が並び、来校された保護者の皆様や地域の方々を温かく迎えました。

 「杉っ子まつり」では、子どもたちが自分たちで考えたおもちゃ大会やゲームコーナーを運営し、お客様にわかりやすくルールを伝えたり、景品を渡したりと、はつらつとした姿が見られました。初めての経験に緊張しながらも、お客様の笑顔や応援に励まされ、最後には「楽しかった!」「人のために頑張れた自分が嬉しかった」という前向きな言葉が多く聞かれました。

 また、展示スペースや発表の場では、日頃の学習の成果が形となって披露され、子どもたちは「見てもらう喜び」と「伝える難しさ」の両方を体験しました。中には「もっと準備すればよかった」「練習不足を感じた」という反省の声もありましたが、それらもまた貴重な学び。仲間の頑張りを称え合う姿にも、大きな成長が感じられました。

 後期課程の子どもたちは、発表だけでなく裏方の仕事も担い、進行や装飾、案内など、多くの役割を通して学園を支えてくれました。とくに最上級生にとっては、これが最後の若杉祭。下級生を気遣う姿や、自分の役割に責任をもって取り組む姿からは、頼もしいリーダーの姿が見られました。

 そして現在、子どもたちは次の大きな行事「マラソン大会」や「音楽会」に向けて動き始めています。なかには自主的に走り始めたり、練習の記録を嬉しそうに報告してくれる姿も。若杉祭を通して得た自信と経験が、こうした日々の姿勢にも表れています。

 一つの行事が終わっても、学びは続いていきます。準備から本番、そして振り返りまで。全校の子どもたちが一丸となって過ごしたこの時間が、きっと次の成長へとつながっていくことでしょう。